同性カップルは賃貸を断られる?賃貸で同棲するときの注意点は?についてご紹介します。
同性カップルは賃貸で断られる理由は…
同性カップルへの社会的な信用が「婚姻関係のカップル」よりも低く、友達同士とのルームシェアと同等の扱いだからです。
そのため、片方が退去してしまった場合の家賃の支払い能力を疑われ、不安視されることがあるようです。
また、大家さんがLGBTQに対して偏見があったり、他の入居者や近隣住民とのトラブルを避けたいといった理由も。
『LGBTQ』が認知されるようになってきた現代でも、同性カップルが賃貸を借りるのは難しいのが現状です。
同性カップルが賃貸で同棲する方法でおすすめなのは、管理会社や大家さんとのトラブルを避けるために「LGBTフレンドリー」の賃貸を利用することです。
- LGBTフレンドリーな不動産屋で探す。
- SUUMO、HOME’Sなどの賃貸検索サイトで「LGBTフレンドリー」な物件を検索する。
今回は「LGBTフレンドリー」の賃貸を探す方法と、LGBTフレンドリー以外の賃貸で同棲する時の注意点を私たちの経験もふまえてご紹介します!
LGBTフレンドリーな不動産屋で探す
最近では、LGBTフレンドリーを公言し物件を取り扱っている不動産屋もあり、スタッフが当事者またはLGBTに理解のあるスタッフも在籍しているようです。
LGBTフレンドリーな不動産屋さんへ物件仲介を依頼する方が相談しやすいですね!
今回は物件取り扱いの範囲が広いLGBTフレンドリーな不動産屋さんをご紹介。
「IRIS(アイリス)」
「IRIS(アイリス)」は、LGBTフレンドリー(ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー等)な住宅・不動産購入や賃貸・売買をサポートする不動産屋。
- メールやLINEで問い合わせ可能。
- 担当者の全員がLGBT当事者によって運営されている不動産会社だから同じ目線でお部屋探し可能。
- 大手不動産会社と連携するなど、独自のネットワークにより首都圏だけで 約230万件の賃貸物件を紹介可能。
- 顧客満足度(自社調査)では97.6%が満足。
- 物件対応エリア:東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
- 一人暮らしでの引越しを検討しているトランスジェンダー当事者
- 同棲を始めようとする、もしくは引越しを考えている同性カップルやトランスジェンダー当事者カップル
- 結婚を意図的に選択していないDINKS(子供がいない)世帯の引越し
賃貸検索サイトでLGBTフレンドリーな物件を探す
よくある探し方としては、ネット検索する人が多いでしょう。
最近では大手のSUUMO、HOME’Sで「LGBT」に関する検索項目やコラムも増え、不動産が探しやすくなっています。
- SUUMO
検索条件に「LGBTフレンドリー」の項目があり、取扱件数も圧倒的に多いです。 - HOME’S
「同性カップルが希望の部屋に入居するコツは? 実際の苦労話や不動産会社とのやりとりのポイントなども紹介」しているコラムや「LGBTQフレンドリーな不動産会社を探す」サイトもあります。
※賃貸住宅サービス
検索項目に「2人入居可(ルームシェア含む)」とありますが、LGBTQは含まれない可能性があります。
残念なことに、「LGBTフレンドリー」「ルームシェア可」での検索をかけると物件の件数が一気に減ってしまいます。
試しに、パートナーシップ制度を導入している「大阪府大阪市」を例に「1DK~2LDK」で検索してみました!
表の通り、条件を追加すると4%程度まで減少します。
パートナーシップ制度を導入していない「兵庫県神戸市」で同様の検索をすると…
ルームシェア+LGBTフレンドリーに関しては大幅な物件数の減少が見られました。
ここに他の条件を追加するともっと物件数は減少し、残念ながら他の地域だともっと物件数は減少する可能が高いでしょう。
まだまだ、「LGBTフレンドリー」な物件は少ないですね。
LGBT|LGBTフレンドリー以外の賃貸契約時の注意点
私たちの賃貸での同棲時の経験をお話します。
当時は「LGBTフレンドリー」「ルームシェア可」などの検索方法はなく、普通に賃貸を探していました。
私たちは賃貸は「あーと」名義で単身で契約、駐車場は賃貸とは別の場所で「るか」名義で月極を借りていました。
当時は不動産屋にルームシェアすることは伝えていましたが、不動産屋に管理会社(大家)には言わなくても良いと言われました。
契約上は追加で同居人が増えることについて、特に記載されていませんでしたが、本来であれば管理会社に通達する義務があるそうです😭
最悪の場合、「退去」もあり得るとのこと。
もし、どちらかが住んでいる場所で同棲を始めるなら、先に管理会社や大家さんに「ルームシェアは可能か」確認を取ってみる方が後々のトラブルを避けられるでしょう。
住所に関しては、「るか」は変わらず実家のままにしておくことで職場にバレないように工夫しました。
実家から住所が変わると同僚に詮索されることもありますから。
実家が遠方の場合は、隠さず「職場に伝える」、または知られたくないなら「職場を変える」などの選択をする必要があります。
また、賃貸契約時に、緊急連絡先に親の番号を書くことが多いので、カミングアウトしていない方は要注意!
緊急連絡先を空欄にしてしまうと、審査に通らず借りれなくなることも。
まとめ
同性カップルが同棲するときは男女のカップルよりも選択肢が狭くなりますし、公にしにくいために気を使うことが多いのではないでしょうか。
しかし、最近では「LGBTQ」への理解のある不動産も出てきており、以前に比べると物件を探しやすい環境になってきていると思います。
今後、ますます理解が深まりLGBTQの人たちが住みたいところに住めるような世の中になっていってほしいものですね😄
see you next time!