レズビアンの恋愛|中学生から片思いし続けた16年間の恋の終わらせ方。

私は13歳の時に初めて女性を好きになりました。

その女性への恋は叶わず、16年間ずっと片思いし続け…。

青春時代を彼女への片思いで過ごし、言い表せないほどいろんな感情を経験しました。

幸福、緊張、愛しさ、不安、困惑、嫉妬、苦しみ、悲しみ、切なさ、罪悪感、絶望…

今までもこれからもあんな激しい感情になることはもうないです。

ある人が失恋について言っていた言葉があります。

『好きな人を忘れるには、時間が経つか、他の人を好きになるか。』

私の場合は後者の方です。

未だに彼女の影に苦しんでいますが、昔よりは楽になりました。

今でも、当時の彼女とのことは忘れられず、思い出にもなっていません。

彼女を好きになって20年以上経った今でも、彼女の存在は私にとってトラウマなのです。

私が彼女に恋をして、16年間片思いし続けたお話です。

目次

彼女との出会い、自覚。

彼女と関わるきっかけ。

彼女とは中学校の部活で出会いました。

部活の1つ上の先輩は私の学年よりかなり人数が多く、彼女はその中の1人。

彼女はショートカットで背が高く、スタイルがいいかっこいい女性。

目が細く、どちらかというと目つきが悪い印象でした。

先輩たちとは一緒に練習することが少なく、彼女ともほとんど話したことがありませんでした。

私が中学2年生の頃、携帯電話を持っている同級生や先輩はかなり少なく、その中で唯一彼女は持っていました。

1つ上の先輩が部活を引退してからたまたま彼女と連絡を取り合うように。

私には他に憧れていた先輩がいて、その先輩と彼女の仲が良かったので取り持ってもらおうと思っていました。

それがすべての間違いでした。

中学生の初恋。

中学2年生の10月頃、毎日連絡を取り合うようになり、いつの間にかメールでふざけ合う仲に…。

何がきっかけだったのかは覚えていませんが、「好き」「大好き」という言葉をお互い言い合うようになっていました。

直接話すこともなく、ただメールのやり取りだけ。

たまに学校で見かけるだけで、手紙を何度か渡すのみ。

今でも、どんな関係だったのか分かりません。

メールでの彼女の言葉遣いや好きなものが可愛らしく、見た目とのギャップに心惹かれていました。

初々しさと幸福。

ある日、友達が私を抱きしめているところを見かけた彼女がやきもちを焼いてくれたことがありました。

メールで「友達に抱きつかれてたね!随分仲がいいんだね!」って、やきもちを焼いてくれたことに戸惑いと嬉しさを感じました。

他のことでもお互いに嫉妬していることもありました。

あの時はお互いを先輩後輩以上に大事に思っていたんだと思います。

自覚した感情。

年明け1月3日、私はそれまでになかった感情を彼女に抱いていることに気付きました。

ふいに”彼女に会って触れたい”という気持ちに駆られたのです。

いつの間にか彼女に恋愛感情を持っていました。

あの時の恐怖衝撃はどう表現していいのか分かりません。

同じ経験をした人にしか分からないと思います。

関係の終わりとその先。

関係の修復。

自分の感情に気付いてから、すぐに彼女に「この関係はやめよう」とメールで伝えました。

彼女は「なんでそんなこというの?」と困惑していました。

とても悲しそうでした。

彼女が私と同じ感情を抱いていたかは分かりません。

その後も連絡は続きましたが、「好き」や「大好き」という言葉は使わなくなりました。

彼女と毎日メールをしていた3か月はそれまでの人生の中で一番幸せを感じる時間でした。

気付いた時にはもう完全に手遅れでした。

先輩と後輩の関係。

彼女は中学卒業後、県内有数の進学校へ進学。

「後輩としてしか見れない」と言われ続けていたので、連絡を取り合うのは辛かったです。

私も彼女が通っている進学校への受験も試みましたが、ずっと心のどこかで”もし受かったら忘れられなくなる”と思っていました。

彼女が通っていた進学校への受験は不合格に終わり、どことなくホッとしていた自分がいました。

私は地元の高校への進学となり、その後も会えない日々が彼女への想いをどんどん強くしていきました。

想いを断ち切る。

高校生の苦悩。

高校への進学後、彼女を連想するものに苦しむ日々が始まりました。

携帯を見ると通知を確認ばかりしてしまう自分が嫌で、携帯を出来るだけ遠ざけていました。

いつしか部活動ですら辛くなっていき、退部するまでに。

当時の私は彼女への気持ちにどんどん侵されていました。

友達の助けもあり気持ちを新たに再入部し、部活と勉強に打ち込むようになりました。

なんとか彼女との連絡を絶って3か月

10日以上連絡を絶ったのはその時が初めてで、やっと彼女への想いから抜け出し始めたと感じました。

神様のイタズラ。

そんな矢先、部活動の監督からある高校と練習試合をすると言われました。

その高校は彼女の通う高校でした。

その知らせを聞いた時のことは今でも覚えています。

”よりによってなんで?”

何十校もある県内の高校の中で、これまでに練習試合や公式戦ですらあたったことのない高校はたくさんあるのに。

この出来事がまた私を苦しめ、数カ月の努力が一気に崩れていきました。

練習試合当日、彼女は何度か私に話しかけてきましたが、私は彼女を見ず逃げるように素っ気なくしていました。

何も知らないチームメイトが「先輩、美人だったね!」なんて言ってきて、心がぐちゃぐちゃになっていたのを覚えています。

彼女との別れ、それぞれの道へ。

再発と依存。

練習試合後からまた連絡を取り合うようになってしまい、彼女から抜け出せない日々が続きました。

部活動の後、彼女を塾まで迎えに行って一緒に帰ったり、公園で会って話したり、バレンタインやクリスマスにはプレゼントを渡したり…。

『後輩でもいいから、彼女と一緒にいたい』という気持ちがどんどん大きくなっていきました。

彼女が部活動を引退した後、彼女の高校で練習試合をした日、彼女が体育館に見に来ていました。

気付いていなかった私の頭を優しく撫でて声をかけてくれました。

彼女が私に触れたのはそれが最初で最後でした。

彼女との距離の縮まり。

彼女が高校3年生の大晦日、年越しは一緒にしてもらえませんでしたが、年越し後に一緒に近所の神社へ行きました。

歩いているとき、何度も肩が触れました。

当時の私は彼女のそばにいるだけで、心臓の音が聞こえるほどドキドキしていました。

お参りしたとき、私は『彼女の受験がうまくいきますように…』と祈願しました。

神社へ行った後も、彼女の家のすぐそばの公園でずっと話していました。

今思えば、元旦の夜中に地元の神社に一緒に行くなんて、周りの目が気にならなかったのかと思います。

残酷な告白。

彼女は将来の夢は教えてくれましたが、どこの大学に進学するかは教えてくれませんでした。

彼女の受験が終わった3月、どこの大学に行くかなぜかまだ教えてもらえませんでした。

何度聞いても教えてくれず。

たまたま友達と公園で話していると彼女も来て、友達が「どこの大学に行くんですか?」と何気なく聞いてくれました。

彼女は私の顔色を伺いながら、「県外の大学へ行く」と告げました。

ここから536㎞離れた大学へ。

すぐには状況が理解できず、私はどんな表情をしていたのか分かりません。

私は彼女が地元を離れるなんて微塵も考えていなかったのです。彼女が引っ越すまであと10日しかない状況で、友達が聞かなかったら言わずに去ってしまっていたのかと思うと彼女への怒りもありました。

気丈に振舞おうとしても心はズタズタでした。

彼女への仕返し。

彼女が引っ越す日、4月1日エイプリルフール。

なにか仕返ししてやろうと思いました。

日が変わったと同時に、彼女に「私も遠くへ引っ越すんだ」と嘘をつきました。

彼女は動揺していましたが、嘘だと知ると「二度とそんな嘘つかないで」と怒っていました。

彼女はまたそうやって私の心を掴んでいくんです。

彼女との別れ。

彼女が引っ越す日、彼女が行ってしまう前に、最後に会いに行こうとしていました。

ずっと「引っ越し屋さんがまだ来ないから」と言われ続け、避けられている気がしていました。

夜の8時を過ぎてやっと会いに行けるように。

彼女に何をあげていいか分からず、気に入っていた地球儀の置物を持って自転車で向かいました。

20分かけて会いに行って、門戸の前で自転車に乗ったまま彼女の顔も見れず、地球儀を渡して「じゃあ」と言って去ってしまいました。

もっと話したいことはあったはずなのに、何も言えず

帰り道、涙が止まらず、自転車を止めて泣き止むのを待ちました。

彼女は知らない人へ。

彼女の変化。

彼女が引っ越した後も連絡は続きましたが、会えなくなり、私はますます彼女に執着するようになっていきました。

高校時代に彼女とはよく会っていたからこそ、いきなり会えなくなるのは辛かったです。

彼女が居酒屋でバイトをすると聞いて、彼女が自分の知っている彼女じゃなくなっていく気がしました。

私の高校卒業後に彼女に会った時、彼女は高校時代と違い、髪を伸ばして女性らしい服装に。

会っている間、彼女は何度も携帯をチェックしていました。

話している感じも昔と違って。

”なんか違う。知らない人みたい。”

たった2年の間に彼女は変わってしまっていました。

少しでも彼女の記憶に。

その頃、彼女には付き合っている人がいました。

せっかく帰省した彼女に「彼氏が待ってるし早く帰らないとね」なんて憎まれ口を言ってしまう自分がいました。

違和感を感じたのに、その後も彼女が忘れられず何度も連絡を取ってしまう自分を止められませんでした。

きっと彼女と過ごした日々や彼女への感情に恋していたのかもしれません。

彼女と同じ仕事を選んだ私は地元の大学に通い、勉強しました。

前からその仕事には興味を持っていた私は、”彼女と同じ道に進めたら。少しでも共通のものがあれば。”と思っていました。

彼女以外を好きになる。

高校や大学でも気になる人はいました。

でも、『彼女への感情を打ち消したい』という思いで、他の人を好きになろうとしていました。

出会い系サイトで出会った人とやり取りをしたり。

どうしても彼女への想いと比べてしまい、その先へ進むことが出来ず。

忘れたいはずなのに、誰かを好きになれば彼女への気持ちがになる気がして、最愛の彼女を忘れたくなかったのです。

この頃には彼女との連絡も取れなくなって、彼女がどこでどうしているのか分かりませんでした。

しかし、大学卒業後、彼女が地元に帰ってきて就職したことを知りました。

彼女が働いている場所は私の父が以前働いていた場所でした。

この時も”偶然って怖いな”と感じました。

彼女の思い出から逃げる。

彼女の影。

彼女がどこに住んでいるのかは分からず、地元に住んでいる私は”どこかで会ったらどうしよう”と会いたいのに会うのが怖いと矛盾した気持ちに悩まされていました。

私は大学も地元だったため、彼女との思い出に苦しむ日々。

彼女と話した場所、彼女と帰った道。

色んな風景が彼女との思い出を私に刻み込んで、自分だけ前に進めないでいるのが辛かったです。

離れても残る傷。

社会人になって、彼女との思い出から逃れようと遠く離れた場所へ就職。

思い出すきっかけは減っても、彼女がどうしているのか気になって、彼女の動向を追うことで気を保っていました。

そんなある日、中学の先輩のSNSで彼女が子供を産んだことを知りました。

”あぁ。そっか。もう誰かの人なんだ。”

いつかはそうなることは予測していたのに。

その時の感情は『複雑』という言葉では収まりきらないものでした。

新しい出会いとブレーキ。

その頃、職場ではとても魅力的な先輩がおり、その人は美人で面白くて優しい人で。

”この人をもっと知りたい”

久しぶりの感覚でした。

その人は私にとってとても大切な人でした。

彼女とのことを考えると、その先輩とは先輩後輩以上の関係を求めることは出来ませんでした。

今でもその先輩とは良好な関係を続けています。

ちょうど先輩のことを諦めようとしていた頃、仲良くしていた他の部署の先輩と付き合うことに。

26歳にして初めての交際。

普通の交際というより、体がメインの付き合い。

その先輩には長く付き合っている彼氏がいましたが、冷めていたらしく、寂しかったのだと思います。

1年半くらい関係は続きましたが、精神的なつながりはあまり感じられませんでした。

その人は「結婚もしたいし子供も産みたい」と言っていました。

自然とその人とは別れた後も何の未練もなく、友達関係を続けられました。

再会と再発。

再会は突然に。

地元に帰省したとき、妹のバザーを手伝ったことがありました。

妹には2人子供がおり、その子たちの着なくなった服や靴、おもちゃを売りに出していました。

他にも40ブースほどあり、とても賑わっていました。

店番をしていると、目の前に彼女の姿が。

彼女はハンガーラックに掛かっている服を見ているところでした。

思わずしゃがみ込んでしまい、彼女がいなくなるのを待ちました。

彼女が私に気付いていたのかは分かりません。

以前、友人から他の地域の幼稚園で彼女を見たという話を聞いていた私は、なぜ彼女がそこにいたのか訳が分かりませんでした。

もう会うことはないと思っていたのに。

その後も一度同じバザーで彼女を見かけましたが、その時は抱っこ紐をつけ、赤ちゃんを連れていました。

彼女が私の存在に気付いていたかは分かりません。

”また子供を産んだんだなー。”

彼女がどんどん知らない人になっていく姿を見て何とも言えない気持ちになりました。

彼女の本音と私の苦しみ。

再会してもどんな反応が彼女にとって正解なのか分からず、距離を取ることしかできず…。

ある時、SNSで彼女のアカウントを見つけ、友達申請してみましたが彼女からの許可はなく。

その時、”彼女はもう関わりたくないんだな”と感じました。

それでも、彼女への想いは15年以上経っていても特別でした。

18歳以降、彼女に会って会話もしていなかった私はきっと昔の彼女のことをずっと想い続けていたのだと思います。

その想いは15年以上経っても私を苦しめ続けていました。

きっと、彼女ともう会うこともなければ記憶が薄れていくはずでした。

違う感情と最高のパートナー

彼女の存在を感じる。

家族の事情で地元に戻った私は、実家からは少し離れた場所へ就職しました。

当時、友達から「もっと色んな人と遊んだ方がいい」と言われ、アプリで出会った女性に会ったり、職場の人と出かけたりしていました。

それでも何か違うなと感じていました。

その頃、祖母が地元の施設に入所し、たまたま彼女がそこに勤めていることを知りました。

”なんでよりによって”

また、何かのイタズラな気がしました。

”またこうやって私の記憶に残ろうとするのか”

そう思いました。

新しい感情の芽生え。

私は職場である女性と出会いました。

仕事に対する考え方やスタイルも真面目で、とても尊敬できる先輩でした。

たまに出る笑顔がとても可愛らしく、その先輩のギャップにどんどんハマって…。

仲良くなるにつれて、先輩への想いが強くなっていきました。

それまで、私は『好き』の度合いや種類は一つだと思っていました。

彼女に対しては気が狂うほどの激しい感情がありましたが、その先輩に対しては一緒にいて心が安らぎました。

先輩には私から告白し、付き合うことに。

先輩にも高校生時代に付き合った忘れられない女性がいたそうですが、今では気持ちは振り切っています。

私は彼女に対する感情とは全然違う、安定した気持ち。

今では、2人で家を買い、毎日笑いながら暮らしています。

徐々に彼女を思い出すことは減っていました。

忘れた頃に現れる。

消えない彼女の影。

コロナが落ち着いた頃、小学生の頃から1番仲の良い友達と久しぶりに会いました。

姪っ子たちもその友達の子供も同じサッカークラブに所属しており、その話もよくしていました。

その友達の口からまさか彼女の名前を聞くとは。

耳を疑いました。

”またよりにもよって”

彼女の子供が同じサッカークラブに入部してきたらしく、友達は彼女が私の中学校の先輩であることを知ったのです。

その友達には私と彼女のことを話していませんでした。

友達は彼女に私を知っているか尋ねたらしく、返事は素っ気なかったらしいです。

何度か姪っ子のサッカー練習を見に行きましたが、その彼女も来ていました。

友達と話していると遠くの方で彼女がこっちを見ているのが分かりました。

私の気のせいかもしれませんが…。

彼女は過去の人へ。

最後に会って言葉を交わしてからから16年。

未だに彼女を近くで見ることも目を合わせることも、言葉を交わしたこともありません。

どう関わっていいのか…。

今でも彼女を見ると複雑な、何とも言えない感情になります。

忘れかけていた古傷をナイフでえぐられた気分。

忘れたかった感情が湧き出て溢れてくるのです。

彼女は私にとってトラウマのような存在なのです。

それは今でも『好き』だからではなく、これまでの人生で一番激しく恋した人だったからだと思います。

彼女は今では4人の子供がいる母親。

10年以上も経てば人は変わります。

彼女は最後に会ってから、大学を卒業し、社会人となり、結婚し、母親になりました。

私が思い続けていた彼女はきっと今の彼女ではないのです。

過去の自分への教え。

昔の私は『彼女しかいない』『彼女以上好きになることはできない』と思っていました。

彼女への想いにとらわれ、彼女から逃れる人生を送っていました。

当時はそうすることでしか正気を保つことが出来なかったのです。

今のパートナーに出会い、自分の気持ちに蝕まれるのでなく、別の感情を持つことが出来るのだと知りました。

私がこの先も一緒にいたいと思う愛しい人は、今のパートナーなのは間違いありません。

今、片思いをしている人がいれば、知ってほしい。

きっと忘れられない人がいても、時間がたてばいつかその傷は古傷になって治り始めます。

そして、他の人を愛せるようになります。

諦めないで日々を過ごしてほしいと思います。

See you next time!

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この記事を書いた人

付き合って5年目の30代女性カップル😊
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同性カップルの日常や経験を発信📢
2人の趣味は映画・ドラマ鑑賞😄
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